歯周病は不快な症状です。人によってはなかなか治らず、いつまでも不快な症状が続いてしまうこともあると思います。そこで、歯周病がなかなか治らない原因として考えられる要因をいくつか解説します。
■デンタルケアが不十分
1つ目の原因は「デンタルケアが不十分である」ことです。歯周病の原因は、歯磨きが不十分であり、歯周病菌の増殖を阻止できないことです。歯周病を治す際にも歯磨きは重要であり、一般的に磨き残しを2割以下にしなければなりません。
また、歯医者の治療で「歯石」が十分に除去しきれていない可能性もあります。特に、外から見えない「縁下歯石」は取り残しが発生しやすく、歯周病治療にも差し支えます。
基本的に、歯医者で正しい歯磨きの方法を教えてもらうことと、しっかりと治療を受けることです。歯医者での治療は、技術力と実績のある歯医者を選ぶことが重要になります。
■喫煙の習慣がある
2つ目の原因は「喫煙の習慣がある」ことです。タバコを吸う習慣がある人は、そうでない人よりも歯周病が数倍悪化しやすいといわれています。喫煙本数や喫煙歴など、喫煙の程度により歯周病への影響は異なりますが、歯周病治療に差し支えることは間違いありません。電子タバコを利用するなどして喫煙本数を減らすか、歯周病をきっかけに禁煙することも必要です。禁煙外来の利用も検討してください。
■定期管理が疎かになっている
次に「定期管理が疎かになっている」可能性があります。歯周病は、治療後の定期通院が欠かせない病気です。定期的に歯医者で歯の状態を診てもらわないと、再発のリスクを抱えることになります。
自分はきちんと歯磨きをするから、面倒な通院はしたくないと思っていても、前述のとおり磨き残しは歯周病治療において大敵です。結果、歯周病を再発して、治療のために頻繁な通院を必要としてしまえば元も子もありません。
■病気や薬の影響
次に「病気や薬の影響」です。全身疾患がある場合だと、歯周病治療にも悪影響を及ぼします。また、処方されている薬の副作用によって、歯茎がはれやすくなっている可能性も考えられます。
病気の治療は必要不可欠ですので、治療を中止するわけには行きません。歯科医院で通院している病院や服用中の薬の情報をきちんと伝えてください。
■毒性の強い歯周病菌が存在している
次に「毒性の強い歯周病菌が存在している」可能性が考えられます。歯周病菌にも種類があり、毒性の強さにも差があります。毒性の強い歯周病菌が口腔内に存在しているのであれば、抗生物質を使用して対処することも必要になるケースがあります。
■歯に負担がかかっている
最後に「歯に負担がかかっている」可能性があります。食いしばりや歯ぎしりなど、歯に負担がかかる癖があると、歯を支えている骨が痩せてしまう傾向にあります。就寝時のマウスピースの使用や、噛み合わせの調整によって対処できます。
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