マウスピース矯正でもインビザラインであれば、3Dシミュレーションによって治療終了までの動きを計算してマウスピースが作製されます。
少しずつ歯を動かすためにマウスピースも交換していくのですが、マウスピースが歯から浮いてしまって綺麗にはまらなくなってしまうというケースも時折起こります。
シミュレーションして最初に全てのマウスピースを作成しているため、マウスピースがはまらなければ不安になってしまうでしょう。
治療終了までをシミュレーションしているにも関わらず、なぜマウスピースがはまらないという事態が起きてしまうのでしょうか?
原因①:装着時間が短い
マウスピース矯正は取り外しできることがメリットになりますが、装着している時間が短ければ矯正の意味がありません。
決められた時間と日数装着することで歯が移動するので、次のマウスピースに進むことができます。
しかし、装着時間が短ければ歯は移動していないので、次のマウスピースの形に合わないことは当然ですし、効果も得られません。
原因②:マウスピースが変形してしまっている
マウスピースの素材は薄く、正しく取り扱いが出来ていなければ変形してしまう場合があります。
頻繁にマウスピースの着脱を行ったり、取り外しの際に力を入れて取り外してしまうとマウスピースが変形してしまったり、破損してしまう可能性があります。
そうすると、歯に合わなくなるだけではなく、矯正の効果も落ちてしまいます。
原因③:歯の形や移動量によってもズレが生じる
マウスピースは歯全体を覆うものになるので、歯が大きくて凸凹がハッキリしているほど覆いやすくなります。
形によっては覆いにくいタイプもあるので、アタッチメントをなどで調整するケースもあります。
また、歯の移動量が多い治療になるほどマウスピースの枚数は多くなり、その分少しずつズレが重なってしまうケースもあります。
マウスピースが浮いてしまう場合は原因に合った対処法を!
マウスピースが綺麗にはまらないような状態が起こった場合、原因に応じた対処法を行う必要があります。
装着時間が短い場合は、次のマウスピースに進まずに歯が動くまで同じマウスピースを装着しなくてはなりません。
また、マウスピースが変形してしまっている場合には新しいマウスピースが必要にあるケースもありますし、歯の状態や移動量によっては追加アライナーや別の装置を用いる場合もあります。
適切な処置とマウスピースにて矯正を進める必要があるので、違和感を感じた時はすぐに病院にて相談してください。
執筆 てらしま歯科 寺嶋純一
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