歯の治療をする人は、ほとんどが虫歯治療かと思います。
そこでよく耳にするのが「治療後に被せ物をします」という言葉です。
昔は銀歯が多かったですが、最近では金歯をすすめる歯科医が増えてきています。
実際、銀歯と金歯で何が違うの?と疑問に思う人も多いと思うので、金歯とは何か、金歯と銀歯の違いをご紹介するので、歯の治療の際には意識してみてください。
金歯とは
金歯は、金色の被せ物というわけではなく、きちんと本物の金を使用しています。
金はもともと加工がしやすく、伸びるので歯にきちっと定着してくれるのです。
虫歯治療を終えて、被せ物をするわけですから、すぐに外れてしまったり、定着がしなくてまた虫歯になってしまう原因にもなります。
被せ物と歯の間に汚れがついてしまうと、歯磨きだけではどうにもできなくなることも多く、金歯だと虫歯が再発しにくく、変形もしにくいので最近は注目されています。
金といえども純金だと柔らかくて定着しないので、18金を使用することがほとんどです。
金歯と銀歯の比較
金歯と銀歯の違いは、色はもちろんのこと、強度が違います。
銀歯の場合、使用期間が長くなっていくと、イオンが溶けていって被せ物自体が黒くなってしまうんです。
そうなると、見た目が嫌な感じになりますし、劣化をすることによって歯への定着力が変わっていきます。
銀歯は、装着したすぐは非常に目立ち、場所によっては目についてしまうかもしれません。
一方で金歯は、強度がとても強いです。
形が変わることはありませんし、劣化もしません。
何十年使っても腐蝕することなく、定着力が変わらないので、歯に隙間を生じることはないんです。
もちろん、銀歯のように金歯も歯の色とは違うので、目立つと思うでしょうが、銀歯よりも歯に馴染む色なのでそこまで目立ちません。
年月によって変化をしない金歯は、噛み合わせや歯の縁を守ることもできるので、銀歯との大きな違いだといえます。
金歯と銀歯はどっちがおすすめ?
金歯と銀歯、使用してもらうのであればどちらがおすすめか?ということですが、金歯の方がメリットが多いです。
銀歯の場合、金属アレルギーを持っている人であれば使うことはできませんし、年月によって劣化を伴うので、虫歯を誘発する可能性があります。
金歯の場合は、金属アレルギーも起こしにくいですし、劣化もしません。
変色せずに使用することができ、歯へのフィット感も銀歯とは雲泥の差です。
やはり、せっかく歯の治療を行ったのであれば、長年保たせたいと思うものですし、定期的なメンテナンスも頻度が高くない方が通いやすいですよね。
このように、メリットが金歯の方が多いのでおすすめだといえます。
人気記事>>>金歯とセラミックどちらを選ぶ?共通点/相違点を解説
金歯をおすすめできないケース
メリットの多い金歯ですが、おすすめできないケースもあります。
金歯は金属アレルギーが起きにくい金属として知られていますが、まれに金属アレルギーが起きる可能性もあるんです。
使ってみて、口内に違和感や赤み、痛みなどを感じた場合はただちに使用を中止してください。
金歯は使い勝手のよい被せ物ですが、それでもおすすめできないのは、とにかく見た目が気になる人です。
笑った時に「被せ物してるんだ」とか「金歯だ」とバレたくない、と思っている人や女性の場合は金歯に対して抵抗感を持っている人も意外にいます。
そのため、どうしても金色が気になる!ちょっとやだ!という人には金歯はおすすめできません。
金歯は保険適用?費用はいくらくらい?
金歯はメリットが多いにも関わらず、銀歯を使っている人がまだまだ多いです。
なぜ?と思うでしょうが、金歯の大きなデメリットは、自費診療ということだといえます。
銀歯であれば保険適用になっているので、だいたい1本5,000円するかしないかくらいで治療することが可能です。
金歯だと保険適用ではないので、歯科医院によって金額はまちまちですが、一般的には1本5万円から10万円程度は費用が必要だと考えられます。
長持ちするものですし、劣化がしないというのは大きな魅力ともいえるので、長い目で見る必要はありますがやはり費用捻出のことを考えると「ちょっと厳しい」と思う人が多いことも納得ではあります。
銀歯から金歯への交換はできますか?
一度銀歯にしたものの、劣化してしまって被せ物が取れてしまったとか、腐蝕してしまってもう銀歯にしたくないと思う人も中にはいます。
そんな時、銀歯から金歯に交換できたらいいな、と思うかもしれませんが、実際できるのか不安に感じるかもしれません。
銀歯から金歯にすることは可能ですが、全く問題なく使用している場合は歯科医院の方であまりおすすめしないことが多いです。
銀歯は大体4年程度使用していると、劣化してくるので交換が必要になります。
そのタイミングで金歯に交換する方が、歯にとっても優しいですし、取り外しやすいです。
交換する場合も、金歯は自費診療となるので、その点は意識しておいてください。
最後に
金歯と銀歯どちらがおすすめなのか、金歯のメリットデメリットをお伝えしました!
金歯と銀歯の大きな違いは、劣化しないことと金属アレルギーが起きにくいことです。
使いやすさは金歯の方が良いですが、自費診療となるので費用自体は高額になりやすいといえます。
歯の治療というのは、長期的な目でみておかないと結局自分の手間がかかるだけになるため、慎重に考えてみましょう。
Commenti