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生涯医療費

『歯』で決まる

噛める喜びを大切に

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定期健診はなぜ重要か

面倒に感じてしまう方も多い定期健診ですが、年2回以上の定期健診を受けた場合、「生涯医療費」に大きな差が出ることが少し前にニュースになりました。

2011年3月28日に『中日新聞』に掲載されたある記事(『生涯医療費歯で決まる?愛知トヨタ関連健保組合など調査』)では、歯石除去などの定期的な受診をしていた人たちは、「49歳を過ぎたあたりから総医療費が平均よりも低く」なり、受診している人とそうでない人における総医療費の差は、年々どんどん広がっていくという報告がなされました。

定期的な歯科健康受診が身体の健康維持に役立つということが実証的なデータから示されたことは、予防歯科の観点からも非常に有益な情報です。

人間ドッグを受診し身体の不調を早期に発見しようとするのと同じく、歯に異常が無いかを定期的に確認する意識を持つことが、結果的に医療費の節約にも繋がるという事実は多くの人を驚かせるものでした。

歯科健診を受ける人

ではなぜ、「歯」の健康維持がそれほどまでに重要なのでしょうか?

健康寿命を延ばす秘訣は「歯の手入れ」にあり!

皆さまは「健康寿命」の定義をご存知でしょうか。

健康寿命とは、「日常的また継続的な医療・介護に依存せず、自分自身で生命維持をし、自立した生活を行える生存期間のこと」と定義されています。

厚生労働省が実施している「口腔保険と全身的な健康状態の関係に関する研究」によれば、80歳高齢者を対象とした統計分析の結果から「健康な歯」を維持できている方々は「生活の質および活動能力が高く、運動・視聴覚機能に優れている」ということが示されています。

要介護者を対象とした調査においても、口腔内の衛生状態を良好に保つことが、「誤嚥性肺炎やADL(activities of daily living:日常生活動作)の改善に有効である」と報告されていました。

健康寿命を延ばすためのヒントは、口腔内の健康維持にあることが様々なデータから明らかになっているのです。

快適で健康な人生を長く楽しむためにも、歯の健康維持が必要不可欠です!

生活習慣病と歯の健康:歯周病が全身に与える影響

歯周病が全身に様々な悪影響を及ぼすことが、最近の研究から明らかになっています。歯周病は単なる歯茎の病気と思われがちですが、実は「歯周病菌」という細菌の感染症なのです。

感染症と聞くと驚かれたかもしれませんね。とても恐ろしく聞こえたはずです。

歯周病菌は内毒素という毒素を作りだすことで知られています。

この内毒素が非常に厄介で、炎症を起こしたりインスリンの機能を低下させたり、身体の各部分に悪影響を及ぼすのです。

インスリンの働きが悪くなれば「糖尿病」にもかかりやすくなります。

歯周病によって身体の健康がどんどん蝕まれてしまうことが分かると、決して放置してはいけない危険な病気であることが分かります。

歯周病の予防に加え、歯周病にかかったときの早期治療が必須です。

健康な歯で病気を防ぎ快適な毎日を

健康な歯があるとできることは何でしょうか?

健康な歯があれば、力強く噛みしめることができます。「歯が悪いから…」と悩んでおられる方は、食べたいものが食べられずに悲しい想いを抱えておられる場合も少なくありません。

食事は毎日のことですので、食べたいものが思うように食べられないことは大変なストレスになってしまうのです。食事が楽しく無ければ、必要な栄養すら取り入れるのが面倒になってしまいますよね。

8020推進財団の公表した『自分の歯とお口を守る基本知識』においては、「噛むこと」の8つの効用が示されています。一部表現を変えていますが、「味覚の発達」「明瞭な発音」「歯の病気予防」「体力向上」「胃腸の働きの促進」「がん予防」「脳の発達」「肥満防止」の8つの効果が指摘されていました。

健康な歯があれば、固いスルメやお煎餅も噛みしめることができますし、シャキシャキしたお野菜もしっかり噛んで味わうことができますよね。

人生を楽しみ、医療費も節約できる。こんなにお得なことはありません。

歯の健康維持にはたくさんのメリットがあるのです。

健康な歯でしっかり噛むことは、

人生を楽しむための

毎日のエクササイズなのです!

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